2011年11月5日(土)四谷天窓comfortさんにて。
「20年目のワンマンライブ」をさせていただきました。

細々ですが 東京パフォーマンスドールに入って音楽を始めて 今年で20年目になりました。
応援してくださるみなさまからのご提案で実現した「20年目のワンマンライブ」。
いつもあたたかく応援してくださり こんなに素晴らしい機会を与えてくださったみなさまへ 心からの感謝を込めて。

お忙しい中 そして貴重な土曜日のお休み午後。お時間をつくってくださり ライブにお越しいただき 本当に本当にありがとうございました。
東京近郊にお住まいの方 お隣は中国アモイから 日本では大阪・神戸・愛媛など地方にお住まいの方も 遠くからこのライブに来てくださいました。
ライブ当日にお時間のある方が来てくださるだけでも本当に幸せだと思っていたら 会場はまさかの席がなるほどの満席でとても驚き みなさんのあたたかさを強く感じ感激しました。
天窓さんでもこのライブを ピックアップライブとして大きく取り扱ってくださり とても幸せな環境でライブを迎えることができました。
今回は全曲 ひとりでのピアノ弾き語りライブに挑戦させていただきました。
1部と2部にわけ 途中休憩を挟んで それぞれ7曲ずつ演奏させていただきました。
1部は以前からやってみたかった「東京パフォーマンスドール」楽曲のみでの構成。
2部は舞台音楽のご紹介を中心に アニメゲーム等のオリジナル曲、カバー曲での構成。

最初から最後まで舞台には わたしひとりとピアノ1台なので みなさんがお疲れにならないように 全体の演奏時間や選曲 1曲ごとのウタや ピアノ伴奏アレンジなどいつも以上に細かくつくりました。ひとりきりでのワンマンライブ。とてもいい勉強をさせていただけたとおもっています。

楽屋にて準備を。呼吸を整えて。PAの吉川さんから内線電話がかかります。
「そろそろいきましょうか!」 「はい。よろしくおねがいします!!!」

不思議と緊張はなく ほどよく心地よい緊張感だけを持って 舞台に上がりました。
たくさんのみなさんの拍手で迎えていただきました。
それでは「20年目のワンマンライブ」 いよいよライブスタートです。
<1部> 〜東京パフォーマンスドール楽曲より〜

1部は東京パフォーマンスドール(以下 TPD)楽曲のみで構成しました。
いつものライブではなかなか出来なかった特別プログラム。
TPDをご存知の方も ご存知でない方にもお楽しみいただけるように 楽曲ごとにエピソードやメンバーさんのボーカルの魅力などをお話しながら進めていきました。
わたしが音楽作りを目指すきっかけとなったTPD。憧れのTPD楽曲とみなさんからのリクエスト曲で構成しました。

(1)Tokyo romance

「20年目のワンマンライブ」のオープニング曲は この曲以外考えられませんでした。
TPDのコンサート のオープニングの曲です。華やかで明るくて甘くキュートな素晴らしい曲。
当時はこの曲が始まると舞台上で 「わぁ!今日もコンサートが始まった!」とドキドキワクワクしていました。
今でもこの曲を演奏すると条件反射的に ワクワクしたスタートの気持ちになります。
(2)Saturday night fantasy

そしてTPD 華やかなオープニング曲から もう1曲ご紹介。
コンサートの幕が上がる直前 わたしたちはそれぞれ 大きなバルーンスカートの衣装や白い燕尾服にシルクハットなど華やかな衣装に着替え 幕の後ろにセットされた階段の上でスタンバイをしていました。
リーダーの木原さとみさんでイントロのボーカルが始まると とても幸せな気持ちになったものです。この曲の歌詞は 当時高校・大学生だったわたしたちには TPD生活そのものでした。
「舞台裏 リハーサルのあと くちずさむステキなラブソング。」 この曲を演奏するとリハーサルスタジオに通っていた道中のことや 遅くなった夜道をみんなで歩いた帰り道。楽屋の更衣室など 当時の色や香りまで鮮明によみがえってくる大好きな曲です。
(3)月に吠える

ファンの方からのリクエスト曲。穴井夕子さんが歌われていたTPDの中でも名曲中の名曲として知られるこの曲。
甘くキュートなボーカルが魅力的な夕子さん。今にも空へ飛んでいきそうな大きなスカートの衣装をまとい この曲が始まると会場全体が夕子さんの色に染まりました。
私は次に出る先輩メンバーさんの衣装着替えを手伝いながら なんてステキな曲なんだろうと思っていました。

歌い出しがとても印象的なこの曲。Aメロのコード進行がとても甘く切なく 胸がキュンとなるような素晴らしい楽曲です。この曲の一番の魅力はメロディーと歌詞がとてもキュートなこと。
このことを前面にお伝えしたくて ウタは言葉をクリアにするために 言葉の発音にとても気をつけました。
1コーラスは少しピアノも控えめに。2コーラス目から少しボリュームをあげていきました。
印象的な歌い出しフレーズを 最後でもう一度繰り返しました。
次の曲とのバランスも考え この曲は全体的にピアノのバランスを控えめに作りました。
イントロやエンディングはつくらず 「夜が二人を引き裂くのなら〜」という一番目立つフレーズで全体をはさみ静かなイントロとエンディングで仕上げました。
ファンのみなさま 大丈夫でしたでしょうか(笑)
(4)in the arm of night

次々に新曲があふれるように送られてくるTPDのリハーサルスタジオで ひときわ大人っぽく感じた曲です。都会的で洗練されたシャープなかっこよさ。リーダーの木原さとみさんの華やかなボーカルでより深みが増され 16ビートの刻みでとてもあかぬけた素晴らしい楽曲でした。
紫色の衣装にサングラス。踊りが踊れなくてダメンバーだったわたしですが もし「もし踊りが上手だったらこの曲のダンサーになりたい」と思ってしまったくらい 大人の魅力にうっとりしてしまうカッコいいダンスでした。

この頃から わたしはTPD楽曲に対する憧れが強くなっていきました。
どうやったらこんなステキな曲が書けるのだろう。どなたが書いているの?作曲家さんに対する憧れでいっぱいになっていきました。
偶然にもこの曲の歌詞を書かれた「沢村淳子」さんは わたしがTPDに入る前に所属していた児童合唱団のピアニストさんでした。偶然の再会でその後 わたしが所属させていただいた作家事務所の先輩作家さんでもあったのです。そんなご縁で のちのわたしのオリジナル曲「季節を抱きしめて」の歌詞を書いてくださいました。
あっちゃん先生(沢村淳子さん)はこのライブに来てくださっていました。
作曲家を目指したいと思うきっかけになった大切な思い出の曲で 当時10代だったわたしにはとても大人っぽくみえた憧れの楽曲です。

今回の弾き語りアレンジはまったく別のものにしました。
イントロはピアノの高音をつかって そのまま1コーラスはほぼフリーテンポで譜割りをあえて崩して歌い ピアノもオブリで添える程度におさえました。

2番あたまから ピアノの厚みをぐっと持たせ 低音を使い16ビートのリズムを出しました。
当時のカッコよさまでは出せませんが 大人っぽい印象を出すために 途中作った間奏では 原曲にはまったくない大人風なスキャットを入れまとめてみました。

そしてMCを挟まず 続けて次の曲を演奏しました。
(5)夜空に口づけ

実はこの曲のアレンジを作るまでにはとても時間がかかりました。なんせピアノ1台とわたしのボーカルだけなので 前曲の「in the arm night」と違う雰囲気をつくるためには いったいどうしたらいいのか悩みました。ある日歌詞を読み返していたら突破口を思いつきました。この曲は歌詞を重視してアレンジをしていきました。

山口百恵さんのようなズッシリとした安定感と艶っぽいボーカルが魅力の米光さんの代表曲。イメージを崩さないように ピアノも思い切り低音から始めました。
歌詞の中に登場する主人公の女性は 恋人が違う女性と会っているところを目撃してしまいます。その様子をイメージし イントロは重くズッシリと地面を踏みつけるように 動揺しつつもそれを見せないように強がる女性の鼓動を音にするとどうなるのだろう。とイントロは低音で重く緊張感のあるピアノフレーズを作りました。
ウタ中もAメロBメロのピアノは あえてあまり弾かず大きなビートのみをキープしました。
サビからはピアノを16ビートに変え動きを出し 歌詞の中に出てくる女性の気持ちのようにスピード感を持たせました。最後も低音のピアノでリズムを大きくキープして 最後は重い爆発音のような低い音で終わりました。

思いのほかこの2曲のアレンジはとても高い評価をいただき がんばってよかったとホっとしました(笑)
(6)faraway

TPD dash!!( わたしがTPDの中で所属していたユニットです。)にも名曲がたくさんあります。限られた時間の中でどの曲をご紹介しようか迷いましたが 今回は「20年目のワンマンライブ」なので わたしが弾き語りを始めるキッカケとなった大事な曲をご紹介しました。

この曲は谷村新司さんのカバー曲です。当時わたしはこの曲をソロで歌わせていただいていました。TPDでは強いビートのアレンジになっていました。
この頃 作曲家さんに憧れていたわたしに リハーサルの休憩時間 「ピアノ弾き語りやってごらん。」と教えてくださったのが 舞台演出家であり恩師である中村龍史先生。
弾き語りを教わる時間が大好きでした。もしこのとき ピアノ弾き語りを教えていただけていなかったら こんなに長くライブを続けていられなかったかもしれません。そして作曲のことを何も知らないわたしに 1から作曲のノウハウを教えてくださったのが 当時の音楽プロデューサー アッキーさんこと清水彰彦さんです。

TPDのリハから帰ると 自宅で作った曲を持って行ってはご指導いただいていました。
いつしか弾き語りと作曲を教えていただける時間がTPDへ行く一番の楽しみとなっていきました。いつか自分で書いた曲を使ってもらえる日が来たらいいなと 曲作りへの興味が深くなっていきました。その頃のわたしが今もずっと続いていると言ってもいいかもしれません。今でも中村先生やアッキーさんをはじめ、たくさんの指導者の方から音楽のご指導をいただくときは 曲作りを始めたあの頃の気持ちに戻ります。

ある日。日本青年館公演だったでしょうか。みなさんの前で初めてピアノ弾き語りをさせていただいたことがあります。今でもこの時の緊張を覚えていて その当時をご存知のスタッフさんにお会いすると 今だに時々話題になります(笑)。わたしと同じくらいまわりのスタッフさんもすごく緊張したとか(笑) まだ10代だったころのお話です(笑)
(7)夢を

最後はファンの方からいただいたリクエスト。TPDオリジナルバージョンでは激しいダンスビートの曲でした。マイナーコードなのに凜ととした強さや芯がある力強い楽曲です。
10代や20代の時はハートや勢いエネルギーだけで歌える時期があります。
ですが「20年目のワンマンライブ」。37歳でこの曲をもう1度歌うために 何度も歌詞を読み返しました。
10代で感じ取っていた「夢を」は自分たちの夢でした。今は自分たちだけの夢ではなく この曲を愛するみなさんの夢・ここに来てくださったみなさんの夢が 大きく実現しほしいと感じる「夢を」になりました。
TPDでわたしは落ちこぼれメンバーだったのは わたしのことを知ってくださっている人はTPDファンの方に限らずアニメゲーム音楽のファンのみなさん周知の事実ですが(笑)
TPDは他の何にも変えられない大切な経験になりました。 素晴らしい音楽・指導者の方々に出会い 過去から未来へと人生の大切な宝物・財産となりました。
現役当時のわたしは 居残り練習の毎日で正直 「どうしてわたしTPDメンバーに入れたんだろう・・。」 と悩む日もたくさんありました。 でも年数が経つほど TPDが今のわたしの音楽活動のすべてを支える大きなチカラになっていたことを 実感しています。
今では音楽の運命に引き寄せられて TPDに入っていたような気持ちさえしています。

わたしが音楽を続けさせていただいている限りは TPD楽曲を歌い継いでいきたいと思っています。ファンのみなさんが生でTPD楽曲を聴きたくなったときに いつでもその用意が出来ているようにしていたいです。それがTPDに対しての敬意 ちょっとオーバーだけど音楽を続ける使命でもありたいと感じています。

さて。次のライブではどの曲を演奏しましょう。みなさん良い曲思い出したらメールしてくださいね(笑)

(1部終了後 15分の休憩をとらさせていただきました。ドリンクなどお飲みになりながらお待ちください。天窓ドリンクコーナーのご案内をさせていただきました(笑))
<2部>

(1)「風の魔法」


15分の休憩を挟んでいよいよ2部。
1曲目はテレビアニメ版「ポポロクロイス物語」のエンディングテーマ曲です。
もともとゲームだった物語がテレビアニメ化されました。テレビアニメ版だけに登場するキャラクターで 「ヒュウ」というカワイイ風の妖精がいました。
当時この「ヒュウ」が歌う挿入歌作曲のご依頼をいただいたのですが 2曲書いてどちらが良いのか決められず2曲とも提出したら 1曲は挿入歌に。
この曲はエンディング曲として採用されました。。
(そうです。余談ですが うちのネコのヒュウくんの名前は このポポロクロイス物語から来ています(笑))

この曲を今でも大事に聴いてくださっているファンの方もたくさん来てくださっていました。
初めてのテレビオンエアーでは 可愛らしいアニメ映像の中で自分の歌が聞こえてきた感動を今でも覚えています。アニメやゲームの音楽のお仕事は 素晴らしい映像の世界に合わせて曲を使っていただけるので 目と耳で音楽を何倍も楽しむこことができ ステキな夢の世界へ連れて行ってくれます。2部も明るいスタートとなりました。
(2)佐世保ミュージカル「佐世ぼん」より〜「大久保家〜ピアノインスト」

いくつか舞台曲のご紹介を。
今年3月12・13日 長崎佐世保市で行われた 佐世保市民100人が主役の「市民ミュージカル」。

中村先生演出の作品が大好きでTPD卒業後も ほぼ全作品を鑑賞させていただいています。そんなただのお客さんだったわたしに 突然舞い込んできた「佐世ぼん」作曲のご依頼。本当に信じられませんでした。初めての舞台作曲で大役をいただき わたしに務まるかどうか最初は不安でいっぱいでしたが いざ作曲作業が始まると楽しくて仕方がありませんでした。中村先生のご指導のもと 全42曲を無事に書き上げることが出来ました。
校歌・わらべうた・海辺で子供が遊ぶ曲・タイムスリップ・インチキインド舞踊・プロレス中継・・・などなど どの曲も一度も書いたことない曲ばかり。
ベテランのアレンジャー小松洋一さんの素晴らしい編曲で 全曲とも何百倍にも素晴らしい音楽に仕上げてくださいました。

どのシーンも中村先生の指示で曲を作っていたのですが 1シーンだけ自分で台本を読んで曲をつくるという課題を与えられました。それが「大久保家」というシーンでした。
楽しい運動会のあと 主役の小学校の先生「佐世ぼん」が ある大家族のご家庭へ家庭訪問へ行きます。お母さんが亡くなり お父さんがひとりでたくさんの子供たちを育てている暖かい家庭。子供たちが寝ているそばで先生とお父さんがお酒を飲みながら  しみじみ人の絆について語る なんとも心あたまる優しいシーンがあります。
わたしは 家族・昭和・夕暮れ・絆・素朴さ・愛情・・・そんなキーワードを感じ曲にしていきました。わたしにとって 初めてひとりで舞台曲を書いたある意味デビュー曲です。
ライブではピアノのみで演奏しました。そういえばピアノ曲の演奏は20年目で初めてでしたね(笑)。
(3)佐世保ミュージカル「佐世ぼん」より〜「佐世保小学校 あすなろ分校校歌」

大人が昭和30年代の小学校へタイムスリップする物語。子供たちは昭和30年代の子供役をそれはそれはとても立派に演じきりました。その中で歌われる校歌。劇中でもBGMとしてくりかえし使われました。
本番前のゲネプロで この曲を歌ってくださる出演者の姿を初めて見たとき わたしは涙が出ました。たくさんの魂が吹き込まれた校歌は 本当に存在する校歌のようでした。作曲した わたしの手を離れて曲たちが出演者さんのもとへ巣立っていった姿。出演者さんと曲たちの晴れ姿をみた思いでした。作曲者としてこんなに嬉しいことはありません。
今回のライブはひとり校歌でがんばりました(笑) 初めて聞いてくださった方にもとても受けがよく 「佐世保 佐世保〜♪」と覚えて口ずさみながら帰ってくださる方もいらっしゃいました。
(4)中村龍史プロデュース「CHANCE」より〜 「BIG CHANCE」

今年4月にライブデビューした 25歳以上の女の子で結成された大人のアイドルユニット。「佐世ぼん」の準備をしているとき 「CHANCE」のオーディションが行われました。
そのころ冗談で中村先生より 「CHANCEのオーディションを受けないと「佐世ぼん」をみせてあげない(笑)」とかいろいろ言われましたが 聞こえない振りをして過ごしていました(笑)

「佐世ぼん」では作曲のみの参加でしたが この「CHANCE」からアレンジでも参加することになりました。アレンジは本当に初心者で分からないことだらけ。今でも音楽学校へ通い勉強しながらアレンジをしています。アレンジ未体験のわたしに舞い込んできた 次なるミッションは またまた信じられない大役でした。なんとこの「CHANCE」のオープニング曲の作曲とアレンジでした。
オープニング曲がいかに大事なのかは 元TPDメンバーだったわたしにはよく分かります。
何度も中村先生のご指導を受け また中村先生の作詞で昔のスタンダードジャズのような華やかでかわいらしく明るく元気な曲になりました。わたしはこの曲大好き。オリジナル公演ではラップやメンバー紹介などが含まれ アレンジも実は毎回少しずつバージョンアップしています。ライブではウタ部分を抜粋してご紹介しました。
(5)中村JAPAN ドラマティックカンパニー公演 「キーマン」より〜「チーム」

今年7月に行われた中村JAPANドラマティックカンパニーの公演。メンバーさんはみなさん元エリートアスリートの方々ばかり。中村JAPANさんは 毎回お稽古場におじゃまするたび驚きの連続です。台本にも書かれているのですが お稽古中に普通に側転したりバク転されたり。わたしの生活では見ることがない動きなので 毎回すごい!と思います。中村先生をはじめメンバーさんもスタッフさんもとても素敵な方たちで みなさん自分の準備だけでも大変なのに いつもわたしの音楽作業も応援してくださって気を配ってくださいます。早く1人前の音楽フタッフさんになれるようにがんばりますね(笑)

この舞台はピアノの鍵盤の物語でした。メンバーさんの役名は「ド」○○さん 「レ」○○さん「ミ」○○・・・となっていました(笑) 白鍵役は全身「白」に 黒鍵役は全身「黒」に。顔も白黒のメークで とてもユニークでコメディなフィジカルファンタジーミュージカルでした。
わたしはこの作品で初めて1本分の舞台音楽をつくりました。わからないことだらけの中 クラシック音楽を中心にアレンジをし 全50曲近くつくりました。わたしにとっては記念すべき全曲アレンジデビュー作品です。
そんな舞台の中 友情・絆・愛情・などを歌ったオリジナルバラードが1曲ありました。
舞台中ではメンバーの三井太一さん・TERUさんがメインボーカルを歌われ 他のメンバーさんはコーラスで参加された全員曲です。
メンバーさんにとっても歌ははじめだそうで わたしも男声ボーカル用の作曲をするのは初めてだったのでとても気合いが入りました。舞台終演後に中村JAPANの特に女性ファンの方々にこの曲が好評だったので 作り手としてとても嬉しかったです(笑)
中村先生の作詞でぐっと大きな世界観の楽曲に仕上がりました。
オリジナル曲に忠実にピアノアレンジを作りました。最初のピアノは薄く徐々にボリュームを上げ 最後の繰り返しのサビで 一度テンポフリーにして エンディングにかけてまた盛り上げていきました。イントロも同じ構成も同じ。最後の「チーム」というところだけ 間を置いて言葉を強調されるように歌をつくりました。この曲は弾き語りにもとても映える曲になりました。
(6)時の流れに身をまかせ(日本語・中国語)

わたしのライブで最近の定番になりつつある中国語での弾き語り。はやり大好きなのはテレサテンさん。中国語は歌に載せるとさらにとても綺麗です。3年前に上海で少し生活をしてからすっかり中国の魅力に魅せられています。中国語でちょっと挨拶しようかなと思ったけど辞めました(笑) これからも中国語曲のレパートリーをどんどん増やしていこうと思っています。


(7)天城越え

演歌の名曲からカバーしました。この曲を歌うようにアドバイスをくださったのは中村先生です(笑)コブシができない演歌なので わたしに今できる歌のテクニックをたくさん詰め込んだ演奏です。
まずはピアノを工夫しました。歌詞の世界を表現できるように イントロは粉雪が舞い降りるようなイメージで高い音を小さく刻みつくりました。
歌は1コーラスはあえて控えめに控えめに細々と。ただし言葉をクリアに。大事な言葉はあえてゆっくり歌い 特に子音の発音にも注意しました。1番は音が高くなっていくときも 声を張らないように 体を通っていく声の通り道を安定させるようにしました。
2番から演歌ロックのようなイメージで低音のピアノでビートを刻み 歌もズッシリとワントーン声の太さを上げて歌いました。薄い幼い歌にならないように 音が高く盛り上げる箇所は もっと図太く安定した響きで歌えるように 気持ちとは逆にカラダの重心を低くとり ピアノを弾く姿勢にも注意を払いました。
最後のサビの前でいったんスピードを緩やかにして そのあとのサビでもう一度激しく揺り戻しました。その後スピードとボリュームをマックスにもっていて 最後の「天城越え」という一番大事なフレーズの前でピアノ演奏をカットアウト。この言葉はピアノ音のない箇所で あえて一番強くハッキリ太く切なく凜と。そしてエンディングはイントロに戻り 粉雪が空の中ではかなく溶けて消えていくようなイメージで 高音の静かな静かなピアノで エンディングにしました。
(8)DEAR MY FRIEND

「20年目のワンマンライブ」最後の曲はこの曲と決めていました。歌詞は小室みつ子さんが書いてくださった曲。この曲を歌っていたころわたしは まだ20代でOL生活をしていました。「10年後に二人はどんな夢を手に入れて どんなことしてるかと明け方まで話したね」というフレーズが大好きです。いつもこの曲を演奏するとOL時代を思い出し 会社が終わって駅までの帰り道 高層ビル間に夕焼けが広がっていた景色を思い出します。そしていつもこの曲を歌いながら 「これから10年後も音楽をしていたいな。明日からもコツコツがんばろう」と ふわっと心が元気になれるあたたかい曲です。
「今日は本当にありがとうございました。10年後もみなさんと一緒に音楽をこうして続けていられますように」とご挨拶をして この曲を最後に歌いました。

1部2部と全部で14曲の演奏が終了しました。
最初から最後まで 本当にあたたかく会場のみなさんと 天窓のスタッフさんに見守もられ 本当に感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。

全部の曲目の演奏後 舞台袖へ戻るとアンコールの拍手が。
もう1度舞台に上がると 大きな拍手をいただきました。
アンコール「季節を抱きしめて」

アンコール 最後しめくくりの曲は はやり「季節を抱きしめて」。
この曲に出会えたからこそ わたしはTPD後も自然に音楽を続けることができました。
今でもこの曲を気に入ってくださっている方がたくさんいてくださり本当に感激です。
これからも大切に大切に歌い続けていきます。
最後に「季節を抱きしめて」を歌わせていただき 明るく爽やかなエンディングになりました。
こうして本当に心から幸せな「20年目のワンマンライブ」は無事に終了しました。
TPDで芸能界に入った高校2年生の夏。あの頃 20年後は遠い未来で今の自分を想像できませんでした。あの頃と同じように音楽を続けていられる 夢のような環境に置いていただき心から感謝しています。
いつもあたたかくご指導してくださる指導者の方 どんな音楽に挑戦してもあたたかく見守ってくださるみなさま そして天窓スタッフのみなさん。素晴らしい方の出会いに恵まれ 素敵なみなさんのそばで音楽を続けていられる幸せを心から感じています。

「20年目のワンマンライブ」を新しいスタートにして これからも音楽作りの勉強を続けていきます。また次回 「何年目のワンマンライブ」になるか分かりませんが このシリーズを続けられますように。そしてその度に 昔からある楽曲はより丁寧に新鮮に。 また新しいプログラムでの新楽曲を加えてみなさんにご紹介できるように 毎日がんばっていきます。

ご来場いただきましたみなさま そして応援メッセージをいただきましたみなさま。指導者の方々 フタッフのみなさま 本当に本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
どうか今度ともご指導 応援のほどよろしくお願いいたします。


* 次回のライブは決まり次第ご報告いたします。