2008年2月6日(水)恵比寿天窓switchにて。
「作詞家 前田たかひろさんプロデュースライブ」を行いました。

これまでのドラマ形式での構成をわかりやすくするためにクラシックの「組曲」の要素を取り入れてみました。1つの曲を芝居の一幕として、数曲を組み合わせ、曲間のMCをすべてセリフに置き換え、ひとつの作品として題名をつけてみました。名づけて「歌組曲」・・・です。

今回は3幕(3曲)からなる「歌組曲」を2つ作りました。
物語の内容、セリフ、演出、照明、衣装等々。歌やピアノ演奏以外のすべてのものにも意味を持たせ、細かくこだわって作りました。天窓さん(今回のライブハウス)のPAさん照明さん、スタッフのみなさまからも素晴らしいご協力をいただき、弾き語りライブ感をさらに上品な空間に作りあげ、かつドラマティックな世界を作ることが出来ました。
オープニングで会場のみなさんにご挨拶、そして今回の「歌組曲」のご説明をし、本編に入りました。
ひとつめの歌組曲。「迷いと情熱の恋」。

「恋は盲目っていう歌があったっけ…。(略)ぽつんとひとりになる昼下がり。
わたしはあなたの声が聴きたくなる(略)。もう少し早く逢えたら普通の恋だったのに…。」
もう少し早く逢えたら普通の恋だったのに…。
もっと早く出逢えていたら、もしも違う場所で出逢えていたら、今わたしたちは何か変わっていたのかもしれない。でももし何かが変わっていたとしたら、この恋は普通の恋のように幸せになれていただろうか…。
悲しいのはわたしだけかな。偶然みたいにあきらめ切れない…。マイナーワルツ曲。松田真人さんのピアノオケに合わせ、恋人を想うと葛藤の気持ちを歌いました。
「まだ明るい午後の日差しから逃れるように厚手のカーテンに守られたこの部屋は…(略)どこにも行けないふたりだけの場所…(略)」

本当はすべてに閉ざされているこの部屋。あなたの胸の中へ飛び込むためにはいったい何を捨てたらいいのだろう。今ある幸せを引き換えにしてあなたに飛び込んでみたい…。
舞台に閉められた厚い深い緑色のカーテンはふたりが部屋のように作り、途惑う気持ちと真っ直ぐに落ちていく恋のスピードを歌いました。
「(略)これからわたしたちはどうなっていくの?…(略)  もしもずっとあなたといられるなら、灼熱の夕陽に焼かれてこのまま消えてしまいたい。」

だた愛してるだけ…。神様を裏切りながら…。迷い、戸惑い、裏切り。たくさんのことを考え、何度も辞めようと言い聞かせたけれど引き返せない…。何か決断を迫られた時、女性は「もう決めたから」と揺らがない強い決意を持つことがあります。ブルーの照明は冷静な判断を包み、そして差し込む光は静かに強く燃える炎。「第1組曲」最後の曲は情熱的なバラード。この恋からもう逃げない、引き返さない。そう決めた女性の強い意志を歌いました。
わたしたち大人にはそれぞれ変えることの出来ない生活があります。
大人の恋は大事なものを守り偽りながらの恋。だから満たされる思いと同じくらいたくさんの葛藤があるのかもしれません…。

「第1歌組曲」を終え、mcをはさみ「第2歌組曲」へ。
ふたつめの歌組曲「終わらない恋」。


「夕方降り出した予報はずれの雨に、急いで駅に向かう人の影。わたしはあなたが帰ってくる駅まで車を走らせた…(略)」

改札口が見える少し離れたロータリーに車をとめて。この曲が終わるまで待っててあげる。
雨の中、恋人を迎えに行った駅で見てしまった現実。見なくていい私の知らないあなたの顔を見てしまった…。まるで車の中に閉じ込められてしまったようなわたし…。照明で作り出した青い雨が降る中、悲しくて仕方がない想いを歌いました。
「(略)どうしてここに来てしまったのだろう。あなたと恋に落ちてしまう前のわたしに戻りたい…(略)」

こんなに悲しい今日とそれでも幸せだった昨日と幸せな未来なんてない明日。
そんな三つの時を数えてあなたを忘れる。マイナーアップ曲。
本当に忘れられるのだろうか。それとも忘れたくないのか。忘れる決意をしようとする心と反面、あなたなしの日々には戻れないと強まる気持ち。
決断の出来ない迷路の中に迷い込んでもがく気持ちを歌いました。
「(略)…でもすぐに忘れられるくらいなら、あなたをこんなに好きにならなかった。
もっと憎んで、もっと泣いたら、気づくのかな…。(略)」
あなたはウソ。あなたはわたしのすべて…。どんなに苦しい状況でもやはりあなたを好きな気持ちは終わらない。あなたはこれからも愛しい人のまま、わたしは苦しい現実も悲しい涙もすべて受けいれていく…。静かだけど確かな覚悟を秘めて「第2歌組曲」最後の曲は終わらない想いを歌ったメジャーバラードをハッキリとした意思を持って歌い上げました。
大藤史発オリジナルの「歌組曲」がでしたでしょうか。
どちらかというと悲しい結末の曲が多いのですが(笑)。最後は幸せな新曲を
これまで好きな人に出会って、こんなふうに抱きしめられたら、それまでひとりでカタ結びしていた心がふわりとほどけていく…。最後の曲は新曲です。幸せな優しい気持ちを歌ったメジャー曲。甘く切ない歌詞とシンプルで柔らかいメロディー。始まったばかりの幸せ。心がほどけていく様子。お互いを優しく暖かく包み込むような想いを歌いました。
以上で40分のライブを無事に終了することが出来ました。
前田監督、川野さん、たくさんの関係者の方からご指導をいただき、これまでわたしが挑戦したかった世界観を現実のものにする事が出来ました。照明やPAの天窓スタッフさんからの大きなご協力をいただいて、わたしの歌も次々に現実化される世界観に引き込まれていきました。途中ピアノを弾いていることさえ忘れてしまうくらい、歌の中へ入っていくことが出来ました。こんなことは初めです。そしてなにより今回自分が変わったと感じたのは「ライブってこんなに楽しいんだ!」と心から思ったことです。
これまでいろんな形のライブに挑戦してきましたが、1年半経ちやっと自分のスタイルを見つけることが出来たように思います。そして次は何をしたらいいのか課題もチャレンジしたいことも明確に分かり始めました。
舞台に上がっているのはわたしひとりですが、いつも会場に駆けつけてくださるみなさんや関係者さんや天窓スッタフさんの大きなご協力でライブは作り上げられています。その結果、とても良い風が吹き始めたことを実感しています。みなさんからいただく大きな力の相乗効果で、毎回進化しつづけることが出来ることを心から感謝しています。
雨と雪の寒い中、本当にありがとうございました。
ぜひ、次回のライブもご期待ください。


●次回のライブは 3月11日(火)恵比寿天窓switchにて
(なお、演奏曲目は都合により掲載できません。ご了承ください)