2007年11月8日 四谷天窓comfortにて
「作詞家 前田たかひろさんプロデュース」ライブを行いました。

これまでのドラマ仕立てライブとは、切り口を変えて構成しました。
これまでのライブや歌を基本に前田監督に相談をし、自分でライブをつくりたいと話しました。演奏もピアノ弾き語りのみ。曲間のmcはセリフではなくプロローグのように、自分の言葉でつなぎました。そうです。今回のライブは全体の内容・曲順・照明に至るまで、すべてわたしが構成した、初めてのセルフプロデュースライブです。
オープニング。1曲目は今回のライブのテーマのような曲です。
平穏な暮らしの中、ある日突然恋に落ちてしまった気持ちを切なく歌ったメジャーバラード曲です。

遠い昔に眠らせていたはずの恋心。なのに、彼に出会って目を覚ましてしまった…。
でもそれは彼のせいじゃない、誰のせいでもない…。
むしろわたしはきっとこの日を待っていた…。
そう確信する気持ち。恋に落ちた自分に言い訳をするわけじゃなく、肯定して現実を受け入れていく。この恋がうまくいくか、いかなかったか、そんな結果ではなくて、目覚めた恋心を大事にしたい。そんな想いを込めて歌いました。
あなたを忘れたい、忘れたくない。気持ちを押さえつけながら、別れることを決心しようとする曲です。(マイナーアップテンポの曲です。)

「過去・現在・未来」…。彼の生活とわたしの生活。それぞれの生活を両立することを考えたら、この恋を続けるのはとても困難で、ましてやずっと続くものではないのかもしれない。それならばいっそ、この恋がボロボロに崩れ壊れていく前に、別れたほうがいいのかもしれない。きっとあなたも別れるきっかけを探しているのかもしれない…。
あなたに出逢う前の「過去」、あなたと過ごしたかけがえのない特別な「現在」。そしてあなたのいない「未来」。わたしは抜け殻のようになってしまうかもしれない。でもケリをつけなくてはいけない…。
揺れる気持ち。女性から別れを切り出す勇気。迷いをひとつずつ数えては、砂の中へ埋めて無理やり消していくように、迷う女性の気持ちと強さを歌いました。
mc
「きっと恋がはじまるのは突然で、それはわたしだけに限ったことではありません・・・(略)

「いきなり雨が降り出したあの日の夕方。わたしは駅まで彼を迎えに行きました・・・
突然の雨だったのできっと彼は傘を持っていないだろうな…と思って。(略)」

車の中で彼を待っていると、傘を持って彼の帰りを待つ人がいることに気づきます。
3曲目は、しっとりとしたマイナーミディアムバラード。

冷たい雨の中、彼を待ちながら…見てしまう現実。彼には家庭がある。それをお互い分かっている恋。わたしのほうが幸せだと強がり信じ切ったふりをしていた想いは、ことごとく砕かれ…
わたしも去年、免許を取ったので、駅まで車で迎えに行くことがあります。
もしわたしが同じ状況の恋をしていて、彼を雨の中を迎えに行き見たくない現実を見てしまったら…。わたしもこの曲の世界と同じ思いをすると思います。
車を飛び出して彼を呼び止めることもできない。ひとり車の中に閉じ込められ、無防備だった心に突き刺さる現実の孤独。冷たい雨と悲しくて止まらない涙を伝えたくて、悲しみの中に深く入って歌いました。
mc
「まさか自分がこんな恋をするなんて…(略)ふたりでいられる時間だけが本当のわたしでいられる。そんなふうに思うようになってしまったのはいつからだろう…。」

わたしを逃がして…。許して…。離れられない…。帰さないで…。彼に抱きしめられて揺れる気持ち。4曲目はとても大人っぽいマイナーバラード曲です。

近くにいる人を騙しているような罪の意識と逢いたい気持ちに挟まれて苦しくて仕方がない。でも逢いたい気持ちの方が大きくて彼に逢いにいく。誰にもいえない恋をして世間から取り残されたような孤独。でも孤独の中にしかない彼のぬくもり。
迷う振りをして、出会いと運命の罠に落ちていく…。
恋にのめりこんで抜け出せない重い現実の中、罪悪感とぬくもりを感じる幸せを歌いました。わたしの視線の先にある夜景の映る会場のガラス窓は、まるでふたりがいる部屋の窓のように見えました。
ピアノの爆発音のような低音が響く中、次の曲へ。
もしもずっと彼と一緒にいられることができるなら…。もっと強く抱きしめてほしい。強く抱きしめてあげたい。想い合うふたりの気持ちは高鳴り熱く情熱的に駆け上がっていく曲です。情熱的なロックバラードです。

もう辞めよう…。燃える想いは迷いと罪の間に揺れ、静かに自分自身に言い聞かせます。そして徐々にどうしたいのか悩み、そしてその結果、たとえ何を裏切ったとしても想いは変わらないと確信するのです。お互いの強い想いのエネルギーが重なり、真っ赤に燃える炎のように、もしここで恋が、人生が終わってもかまないと思う強い情熱的な気持ちを歌いたくて、燃え尽きるように歌い上げました。
mc
「普通の日の昼下がり。駅のホームはとても静かです。(略)
でももうここへ戻ってくることはありません。
足りないものは少しずつ揃えていけばいい。次の電車でわたしの旅はきっと始まる。

…どんな未来が待っていたってかまわない。」


ライブの最後の曲はゆったりとした明るく切ないメジャーバラード。切ない中にも、覚悟を決めて前だけを向いて生きる女性の凛とした姿が描かれた曲。
この先、この恋がうまくいくとは限らない。もしこの恋が、もしうまくいかなくても、この恋を選んだことを後悔しない。世間から見れば罪深いことかもしれないけれど、孤独も悲しみもすべて現実を受け入れ、女性ならではの潔さと、こうと決めたら揺るがない女性の芯の強さをしっかりとそして丁寧に歌いました。


以上で35分間の演奏はすべて終了しました。

初めてのセルフプロデュースライブ。
会場のみなさん、チームのみなさんからも、これまでにない嬉しい感想をいただきました。また関係者の方からもとても嬉しくありがたい感想をたくさんいただくことが出来ました。

このライブは、次の段階へ入れたことを実感し、そしてなにより自信を持つことが出来ました。ここからまた次回へのライブ作りが始まります。「強い芯を持ったブレないライブ」を。次回にご期待ください。


○次回のライブは12月18日(火)恵比寿天窓switchです。
(なお、都合により演奏曲目は掲載できません。ご了承ください)