2007年6月20日(水)恵比寿天窓switchにて
「作詞家 前田たかひろさん プロデュース」ライブを行いました。

前回のライブの成功に引き続き、今回のライブは、このプロジェクトのコンセプトをよりはっきり表現し、より世界観を出し、聴きやすくするため、新しい構成でのライブとなりました。
打ち合わせを何度も重ね、演出等のアイデアを出し合い、具体化していく作業を繰り返しました。

そして、なんといっても今回のライブの大きな見所は、ドラマ仕立ての構成にしたことです。曲間のMCは、曲紹介もなく、すべてセリフにし、1曲目から最後の曲までを物語としてつなげました。

初めての試み。前田監督書き下ろしの台本のもと、毎日練習を重ね、わたしはセリフを言うことで、ウタ以外に演じることを覚えました。そしてそのセリフの効果はすべての部分に素晴らしい大きな刺激を与えてくれました。セリフを言うことで、ウタへのテンションを保ち続けることができます。前田監督、川野さんのご指導のもと、ライブの山をどこへつくるのか、ならばどの曲はどのように歌うといいのかなどを勉強し、ライブ作りに対するわたしの意識も変わりました。

そして前回に引き続き、keyに川又さんをおむかえしました。
曲中のアレンジはもちろんのこと、セリフを言う間の曲のつなぎのアレンジ、オープニングからエンディングまでのトータルのアレンジをつくってくださいました。わたしはその音に引き込まれるように、この世界観にますますハマっていきました。

こうして、何度も大きなリハーサルを重ね、とても充実した準備期間をすごすことができました。

いよいよ。待ちに待った本番です。
平日にも関わらず、会場にはたくさんの方がいらしてくださいました。
ご多忙の中、たくさんの音楽関係者の方も駆けつけてくださいました。

今回の台本は今夜だけ。
一夜限りの物語。1曲目から7曲までつながる「大人の純愛物語」

さぁ!開演です。

ショーは、シンセから始まります。明るめのコード進行でのゆったりとしたオープニング。わたしはその音を聞きながら、薄暗い照明の中、そっと舞台へ上がり、ピアノの椅子に腰を下ろしました。
「それは、あまりにもありがちな恋の始まりでした・・・(略)」

オープニングのセリフのあと、1曲目はピアノイントロから弾き語り。
メジャーバラード。この曲の中で、ずっと逢いたかった人に再会します。
ずっと好きだった人。ずっと聞きたかった声・・・。
オオサビのメロディーで、物語は急展開します。さてこの恋の行方は・・・
物語の場面は、シンセの音とともに変わります。
明るめのコードから次第にマイナーコードへ変わるシンセ。
大人っぽくディープな世界観をアップさせます

「(略)・・・だからあの頃のままのように 恋はいきなり始まった・・・(略)」
2曲目は、メロディーの音域を最大限に広げた情熱系のロックバラード。この曲は下はG上の音はFまで、約2オクターブの音域を使った曲です。
インパクト強の歌いだしとイントロから、恋をするお互いの思いは熱を持って一気に加速していきます。
発声を一からやり直していたため、約半年間、封印していた曲です。ようやく解禁。最後のクライマックスのサビは絶叫するような歌唱法で、感情を爆発させる1曲です。ピアノ弾き語りのみで歌いきりました。
3曲目は静かなマイナーバラード。弦の音で静かに重厚に始まるイントロ。
相手を思う気持ちが大きくなり、恋を迷う気持ち、常識と非常識の間で大きく思いが揺れる熱い思いを歌った曲です。
ピアノ弾き語りに2コーラス目からオブリのようにオーボエの音が入りました。
間奏は、恋の罠に落ちていく様子。大きな蜘蛛の巣に落ちてしまい逃げられない、そんな
イメージを表現したくて、高い音から低い音へ、闇の中へ落ちていくように作りました。
「・・・・・・・雨の日はあなたに逢いたい・・・・・(略)」

長めのセリフ。物語の流れはここから第2幕になります。
4曲目は6/8のマイナーバラード。
お互いの思いが急速に加速した中、この曲の中で、初めてこの恋の現実を見てしまいます。
彼には彼を待つ人がいる・・。最初から分かっていたとしても、ショックで涙が止まらない。
雨がシトシト降る音をピアノ伴奏でも表現しました。シンセでチェロが入り、間奏は雨が強く降って、感情があふれてしまうように大胆に作りました。エンディングはウタが終わってもまた雨は降り続いています・・・
「・・・・・・恋はいつでもどちらかが重い・・・・(略)」

5曲目はイントロなしのウタあたま。メジャーバラードです。
この曲がこのライブの山場です。
この気持ちはどう考えたら救われるのか。それでも恋人への思いがあふれて止まらない。自分でも分かっているのに、どうしたらいいのか分からない…。
気持ちのふり幅がとても大きな曲です。ときどきうつろになってみたり、突然泣いたりと。
高度な表現力が必要な1曲です。2コーラス目からシンセのオルガンとのセッションになり、徐々にリズム感を出し、ウタも演奏もライブも盛り上がって行きます。
つづいて6曲目は静かなマイナーワルツ。
もしも違う時期に出会っていたら・・・・なにか変わっていたのかもしれない。
そんな切ない思いを歌う曲です。ハープシコードの音が入り、ヨーロッパの夕暮れを思い出させるような哀愁のある、落ち着いた大人っぽいアレンジです。
「あなたはわたしに懐かしくて切ない恋心をくれました・・・・(略)」
 さようならって合図を無理やりつぶやいて、あなたを忘れてみようって思います・・・」
長めのセリフの中で、恋人と別れることを決意します。
最後の曲はイントロなし。ウタはサビ始まりのメジャーバラード。
もう泣かないと、強がる心を必死に決めながら、決意をしたからこそあふれて止まらない思いを歌った切ないバラードです。
ピアノ伴奏は2コーラス目からリズムを出し、間奏では出会いから今までの楽しかった恋人との時間を思い出せる時間になるように、大きく作りました。
間奏明けから、川又さんのシンセがオルガンで大胆に気持ちをあおるように入ります。
泣きながらの決意。強がった決意。ウタもどんどん加速していきます。
そして最後は思いを断ち切るように大胆なカットアウトで終わります。
以上、すべての演奏は終わりました。
メンバー紹介をしてご挨拶をし、40分間のドラマ仕立てのライブを無事成功に終えることが出来ました。

最初から最後まで、静かに最後まで聞いてくださった会場のみなさんにとても感謝します。ライブは、作る側・演奏する側、それを受け止めてくださる会場のみなさんとで成り立っていると思います。40分の短い時間でしたが、この世界観をみなさんと共有できたことにとても幸せを感じています。

お忙しい中お越しくださったみなさま、そして前回のライブに引き続き、ご多忙の中駆けつけてくださったたくさんの音楽関係者の方からも、とても嬉しいお言葉をいただくことができ、とても感激でした。

そしてこのライブは、これからのライブのカタチを固める第一歩となり、とても前向きな課題や、具体的な案など今後についての活動、目指す場所、方法等を、はっきりと明確にさせてくれたライブになりました。
ライブは生き物だと思います。大事に大事につくれば、ライブは必ず本番も応えてくれます。そして良いものを作れば、必ず次につながる宝物を残してくれます。
この日のライブはとても大きな意味のあるものとなり、新たな良い転機を迎えることができました。


応援してくださるみなさんと、スタッフのみなさんの力、演奏するわたしたち、それぞれの大きなチカラが重なって、今回もライブを成功させることができました。
平日のお忙しい中、足をお運びいただき本当にありがとうございました。
心から感謝いたします。



さぁ。ここからがスタートです。チームのみなさんと焦点を合わせてがんばります。
そして、次回のライブは、さらに安定したよりパワーアップした舞台をお見せすることが
出来ると思います。

ぜひ楽しみにしていてください!
次回のライブは
8月2日(木)恵比寿天窓switchです。

(*なお、都合により演奏曲目は掲載できません。ご了承ください)