LIVE REPORT

2007.3.28 wed四谷天窓comfort

2007年3月28日(水)四谷天窓comfortにて
「作詞家 前田たかひろさんプロデュース プロジェクト」ライブを行いました。

桜も咲き、まるで初夏のような、気持ちの良いお天気でした。
そしてこの日のライブも、このプロジェクトがさらに進化するための、大事なライブでした。
前回のライブの成功は、すべてのハードルをさらに高くし、楽曲制作・ウタ・弾き語りの技術・表現、チームワーク、すべての意識をレベルアップさせるものになりました。

よりパワーアップを目指し、さらに安定した演奏を。
レッスンでは、発声の基礎を繰り返し練習し、また歌いなれた曲でも新曲でも、ウタをより立体的に、よりドラマチックに展開するための、基礎力アップを徹底的に教わりました。ピアノの弾き方等々、細かいご指導を受け、練習を積み上げてきました。

さぁ。本番の時間が近づいてきました。
出番直前の舞台裏。まるで何かのスポーツの試合前に円陣を組むように、前田監督とカタイ握手をして、気合いを入れました。

いよいよ。本番です。思い切って舞台へのドアをあけました。
舞台に上がると、お忙しい平日にもかかわらず、立ち見の方もたくさんいらして、会場はいっぱいで感激しました。
そしていつもみなさんは暖かく迎えてくださり、わたしの余計な緊張を消してくださり、落ち着かせてくれます。これこそが、応援してくださるみなさんの暖かい不思議なチカラだと、今回またとても強く感じました。

ピアノの椅子に座り、マイクの位置を確認して、ゆっくり深呼吸をしてウタの中へ入る意識を集中させます。決して見切り発車はしません。1曲づつ、意識を整えてからスタートです。
これは、ひとり弾き語りならではの、そして楽曲に敬意を払うための、新しいわたしのルールのようなものです。
1曲目はイントロなし。ウタとピアノを、静かに同時に始める曲です。マイナー曲でしっとした短めのバラードです。このプロジェクトがはじまって、1番最初にできた曲です。特に歌い始めに集中しました。静かにわきあがる想いをしっとりと歌う曲です。
そしてMC。ご挨拶。
3月28日は、会社へお勤めの方には、とてもお忙しい時期でした。元会社員OLとしては、どうしてもお礼を言いたかったのです。
「期末の忙しい中ありがとうございます。今日残業はだいじょうぶでしたか?」
そうたずねてみると。会場のみなさん。
「今日の残業」についてはあんまり大丈夫ではなそう・・・・でした。(笑)ゴメンナサイね....。
2曲目は3拍子のワルツ。マイナー曲です。この曲もプロジェクト始まってから、初期の方にできた
楽曲です。1曲目同様、歌いなれている曲だからこそ、もっともっと深く。
オルゴールのようなイントロ。大人になってから聴くオルゴールの音には、懐かしさの奥に、どこか切ない感じが隠れているような気がしませんか?どうしてでしょうね。
1曲目も2曲目も、現在進行形の恋愛。でも本人には言えない、とても切ない気持ちを歌った曲です。
少しMC。先日、博物館にミイラを観に行ったお話をしました。なぜ行ったかというと、それは次の曲が出来たからです(笑)
3曲目はマイナー曲、どっしり重いバラードです。低音を使った2小節のイントロ。
歌い始めAメロ・Bメロのメロディーは、低音を多く使い、重量感を出しました。そしてサビは、小節の前から、階段を駆け上がるように、そしてサビの中で、さらに上へ押し上げるように、重い感情を一気に溢れさせるように、メロディーを書きました。
歌詞の刺激的なタイトルと、内容とあわさって、濃いバラードが出来ました。
恋人と別れてしまうということは、自分の日常から、その人だけがポッカリいなくなってしまうことでもあるのかもしれません。もう会えない。電話もかけられない。メールも送れない。受信ボックスに残った恋人からのメッセージ。読み返しても何も出来ない・・・。
思い出にするには、まだ全然時間が足りなくて。思い切り泣いても、強がって我慢していても。どっちにしても溢れ出す想い。恋が終わったとき。どうやって乗り越えたらいいのでしょう・・・・。

4曲目は、そんな終わったばかりの恋を歌った曲です。
メジャーバラード。イントロなし。ウタとピアノと同時にサビから始まります。

繰り返される歌詞は、曲の中でどんどん意識を変えていきます。静かな日常で溢れる彼への想い。ピアノ間奏は、彼とのいろんな楽しかった時間を思い出す回想シーンのようにつくりました。そして最後気持ちはどんどん溢れ。強がっていた気持ちは、歌い始めと同じ言葉でも、印象を変えていきます・・・・。
いよいよ。ライブは終盤です。
5曲目は雨の日の曲です。マイナーバラード。
夕方、雨が静かに降る様子を、高音を使ったピアノで表現しました。
雨の中。予想外の現実。主人公の胸に刺さるつらさ。気持ち盛り上がるにつれてウタもピアノも徐々にボリュームをアップしていきました。
この曲にも間奏があります。主人公の知らない、彼のしあわせそうな姿を見ているシーンを想像できるようにつくりました。切なくてどうしようもない気持ちを、雨の音をかき消すように、ピアノのメロディーを大きくつくりました。
そしてそんな気持ちを静めるように、まだ雨はそのあとも降り続いています・・・
最後の曲は新曲です。

マイナー曲。相手の気持ちが分かるからこそ、止められない思い。熱く情熱的な燃えるような思いを歌った曲です。
サビにボリュームをもたせるため、歌い始めのAメロ、Bメロはあえて短めにしました。サビではたたみこむように、同じメロディーを何度も繰り返しています。
歌詞の強烈なタイトルと刺激的な内容。サビでさらに、たたみこむような歌詞がついて、スピード感をアップさせ気持ちをあおっていきます。
間奏では、この歌詞の物語が持つディープな世界。まるでブラックホールに落ちていくような、まるで大きな蜘蛛の巣に落ちて、暗闇から逃げ出せないような、そんなシーンをつくりたくて作曲しました。
最後のサビは、どうしようもない、はかない気持ちをアカペラから静かに入り。急にピアノを入れて感情を最後爆発させ、エンディングなしのカットアウトで終わります。
1曲目から最後の曲まで。
静かに、シーンとして、聴いてくださったみなさんのおかげで、無事に全6曲を歌いきることが出来ました。1曲づつ集中してウタい、それを集中して受けて止めて聴いてくださる、みなさんとの信頼関係。ライブってステキだな。っとあらためて感じました。

監督さんやプロデューサーさんや先生の、厳しくも情熱的で愛情たっぷりのご指導、練習。
いつも会場にかけつけてくださるみなさん。初めて会場に来て聴いてくださったみなさん。
「行けないけどがんばって。」とメッセージをくださったみなさん。
みなさんのいくつもの、暖かいチカラが重なって。今回のライブも大成功に終えることが出来ました。

さぁ!次なるステップへ向けて。さらにがんばります。
お忙しい時間、お越しくださいまして、本当に本当にありがとうございました。
次回のライブは
●5月14日(月)【恵比寿天窓switch】に決まりました。
(出演時間は、19:45〜予定しております。)

※なお、演奏曲目は都合により掲載できません。ご了承ください。